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日本マクドナルドホールディングスが11月2日発表した2009年1~9月期連結決算は、営業利益が前年同期比23.9%増の176億円で、01年7月の上場以来の最高益となった。

こ の快進撃を支えたのは、同社が7月下旬から4回にわたって実施した「コーヒー無料キャンペーン」であると、多くの人が指摘している。本来、無料では儲から ないばかりか、原価割れして損をするばかりだが、結果的には無料コーヒーをオーダーした人が一緒に購入する「ビッグマック」などの定番商品の販売増につな がったわけだ。都心部の店舗では、サラリーマンが喫茶店の代わりにマックで打ち合わせをする風景も目立つようになり、新規客の開拓にも一役買ったようだ。 実際、同社が発表した7~9月の既存店客数は、1.4%も伸びている。

その日本マクドナルドが、11月21日からエスプレッソを中心にしたコーヒーの新商品7種類「マックカフェ」を投入することを発表した。実は、日本マクドナルドがカフェ市場に進出するのは今回が初めてではない。しかも、2度の苦杯をなめているのだ。

1 度目の挑戦は1998年12月、東京・恵比寿に1号店をオープンさせた「マックカフェ」。豆にこだわった自慢のコーヒーは、他のコーヒーチェーンより安 く、パンやパイ、ピッツァ、ホットドッグなどもそろえた「食べるカフェ」として鳴り物入りで開店した。翌年12月には京都・四条河原町、千葉・船橋、神 戸・三宮と立て続けに3店を新規出店している。

そもそも「マックカフェ」は、香港やオーストラリア、フランスなど世界30カ国以上で展開 され、成功しているビジネスモデルなのだが、このときの競合チェーンの抵抗は激しかった。スターバックスコーヒージャパンは、マックカフェのオープンに合 わせるように朝食メニューを大幅拡充。伊藤園傘下のタリーズコーヒージャパンもドリンク類のメニューを増やして品ぞろえを強化。この激しい抵抗に打ち勝て ず、「マックカフェ」は撤退を余儀なくされた。2度目の挑戦は2007年8月末、首都圏14店、関西1店の計15店舗を一斉オープンさせたが、その翌年か ら早くも3分の1を縮小している。

つまり今回、カフェラテなどコーヒーの新メニュー7種類を「マックカフェ」というブランドとして本体メ ニューに組み込んでのカフェ展開は、3度目の正直を狙った復讐戦なのだ。原田泳幸会長兼社長兼CEOが発表会見で語った「やるからには一番を取りた い」(日本経済新聞)という言葉には、凄みさえうかがえる。
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